「コンドラシンは語る」より オーケストラのレベル
オーケストラのレベルについて。一流のオーケストラと仕事をして満足なことは、、、それだけ結果が目に見えるということですね。でも一級のオーケストラは、概してうぬぼれも強いものです。あと、そのほかには、一流であることを勘定に入れてリハーサルの量をとても節約したがる。わたしはさっさと仕事を切り上げるのには慣れません。
できますよ、もちろん、一回だけのリハーサルで演奏会をでっち上げることも。しかし、それでは――わたしの意図とは別ものになります。わたしのもうひとつの顔は――教育者ですから、オーケストラと仕事をするときは、見慣れた部分に新鮮な目でニュアンスやバランス等々を読み取るようにさせる。わたしは解釈に手を付けませんが、もちろん、わたしよりもっと柔軟に解釈する人もいます。わたしはじっくり仕事をすすめることができるときだけこの点は扱いますが、概して、良い反応をもらいます。わたしが演奏しに行くのは一流のオーケストラの中でもこうした可能性を与えてくれるところだけです。それでわたしが雇われ旅芸人みたいに年二回、二、三週間訪れるのが「コンセルトヘボウ」というわけです。すでに三年分の予定が出来上がっていてすべて計画通りです。